知的財産ニュース 2012年第2四半期の知的財産権動向

2012年8月9日
出所: 韓国特許庁

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  • この動向資料は、2012年7月2日までに受付けた資料(出願日基準、暫定値)を基に2012年第2半期に集計した知的財産権の統計である。
    ※取り下げ、放棄などの事由により、受付時点の統計と多少の誤差がある。
    ※累計基準の統計も同時に集計
  • 商標出願は新規出願件のみ集計
  • 増減率は前年同期比基準

2012.7.

2012年第2四半期知的財産権動向
特許出願件数は前年同期比8.2%増加

総括

2012年の第2四半期における知的財産権の出願件数は98,684件で、前年同期比8.2%増加し、登録された知的財産権は61,214件と、前年同期比29.5%増加したことが分かった。

出願動向

権利別では前年同期比、特許は8.2%増加した46,387件、商標は5.2%増加した32,596件、デザインは18.1%増加した16,625件が出願された。

内・外国別では、内国人と外国人が各々7.9%、9.9%増加した83,423件、15,621件となり、外国人の出願増加率が高くなっている。

地域別では光州(クァンジュ)地域が前年の1,271件から48.5%増加した1,888件で最も高い増加率を示した。その次は大田(テジョン)が16.7%増加した3,862件となった。

国別では中国が前年同期比49.8%増加した602件、スイスが38.9%増加して464件となり、主な出願国であることが示された。

出願人別では中小企業と中堅企業がそれぞれ15.2%、11.3%増加した26,727件と5,222件となった。また、公共機関は前年同期比28.2%増加した159件となり、最も高い増加率を示した。

権利別で最も高い増加率となった出願人は、特許・実用新案ではLG化学、商標ではBGFリテール、デザインはチョ特許キング(株)となった。

登録動向

権利別の登録を見ると、特許が29,274件で50.3%、実用新案は1,589件で19.6%、商標は18,584件で10.9%、デザインは11,667件で21.3%と、全体的には増加した。

国内外別の登録は、内国人が26.5%増加した48,657件、外国人は42.8%増加した12,557件となり、外国人の増加率が高くなっている。

地域別の登録は、仁川(インチョン)と大田(テジョン)がそれぞれ2,386件、2,220件で47.9%、46.6%と、最も増加率の高い地域となり、他の地域も全体的に増加していると分析された。

主な出願国としては台湾が256件で最も高い増加率である132.7%、その次にスウェーデンが69.4%増加した122件となった。

権利者別には大手企業が9,147件で39.2%、中小企業は15,912件で22.9%増加したことが分かった。公共企業と大学はそれぞれ242件、2,365件と、60.3%、56.2%の最も増加率の高い権利保有グループとなった。

主な権利者は、特許・実用新案の場合、現代製鉄、サムスン電子がそれぞれ859.0%と99.45%を記録し、頭角を現した。商標はロッテショッピングが、デザインは起亜自動車となった。

審査及び審判動向

審査請求件数は、39,646件で前年同期と同じ水準となったが、特許の審査件数は37,038件と0.6%増加した一方、実用新案は、2,608件と前年同期比7.8%減少した。

PCT国際調査の申請件数は、5,754件で前年同期比7.9%減少したが、国際調査処理件数は7,297件で29.3%増加した。

審判部門は、請求件数が4,134件で前年同期比52.0%増加し、処理件数も4,047件で前年同期比8.8%増加した。

権利別の請求件数は、特許・実用新案が2,991件で76.9%、デザインは143件で62.5%、商標は1,111件で6.4%増加し、特許、実用新案、デザインの増加幅が大きくなっている。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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