知的財産ニュース アップル、2年前に2億5000万ドルのロイヤルティを要求

2012年10月23日
出所: 電子新聞

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アップルが2年前、サムソン電子に2億5000万ドルにのぼるロイヤルティを求めていたことが明らかになった。

アップルは、昨年4月から本格的な特許訴訟を展開したが、その前の2010年10月5日にこうした内容が盛り込まれた文書をサムソン電子に送り、圧迫の度を高めていたという。

22日、米国の法律専門サイトGroklawが公開した「サムソン電子とアップルのライセンス議論」という資料によると、アップルは、サムソン電子にアンドロイド1億200万ドルをはじめ、ウィンドウズモバイル7の4500万ドル、バダ・シンビアンなど、その他の5300万ドル、スマートパッド3200万ドルなど、総額2億5000万ドルのロイヤルティを要求した。

アップルは、当時の市場シェアなどを踏まえ、損害額を算出したという。

アップルは、サムソン電子にスマートフォン1台当たり30ドル、スマートパッド1台当たり40ドルの使用料を要求するとともに、「クロス・ライセンスに合意すれば、20%を削減する」と提案した。

また、アップルはこの資料においてスマートフォンは、フォン・ライセンス、スマート・ライセンス、アドバンストモバイル・ライセンスなど、3つの特許技術で構成されると述べている。単純な通話のみが可能な製品はフォン・ライセンスのみ要るが、アイフォンのような製品は、「スマート・ライセンス」と「アドバンストモバイル・ライセンス」までも必要だと主張した。

これについてGroklawは、「アップルが提案したライセンスは、サムソン電子より高い。FRAND条項によりサムソン電子の標準特許の使用料が高いというアップルの主張は説得力を失った。」と指摘した。

キム・インスン記者

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