知的財産ニュース コダック、三星電子のギャラクシータブを特許侵害で提訴

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米国のイーストマン・コダックが、三星電子を特許侵害で提訴した。

コダックは、三星電子のスマートパッド(タブルレットPC)「ギャラクシータブ」が、自社のデジタルイメージに関する技術特許を侵害したとして18日(以下、現地時間)、ニューヨークロチェスター連邦裁判所に提訴したとブルームバーグ通信が報道した。

三星電子のギャラクシータブが侵害したとして主張したコダックの特許は、カメラ機能に活用されるデジタルイメージ保存および送信関連の特許5件。

三星電子は去る2010年、カメラのプレビュー機能と関連して、コダックに550万ドルの技術使用料を支給する契約を結んでいる。

これに先立ちコダックは去る10日、アップルと台湾のHTCが自社の特許4件を侵害したとして提訴、リサーチインモーション(RIM)はイメージプレビューの特許を侵害したとして、米国際取引委員会(ITC)に提訴した。

コダックのスポークスマンは「売り上げ拡大のために、知的財産権をさらに攻撃的に活用するだろう」と話した。

コダックは、フィルムと写真焼き付け装備事業が大きく萎縮しており、デジタル写真時代に適切に対応できず、会社存続の危機と見て自社が保有するカメラ関連の特許に対し侵害訴訟を行なったと思われる。コダックは、技術特許の売却とライセンスの拡大で収益を得ようとしている模様。コダックが保有するデジタル写真技術関連の技術特許は、1000件余りに達すると推定される。

コダックは、最近経営の正常化のために事業構造を既存の3部門(フィルム、現象・焼き付け、エンターテイメント)から2部門(コマーシャルと消費者)に縮小・統合すると発表した。

ジョン・ソヨン記者