知的財産ニュース 特許庁、「優先権証明書類オンライン交換」拡大実施

2012年3月1日
出所: 韓国特許庁HP

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韓国特許庁は、3月1日から韓国と中国特許庁間の特許出願に対し、出願人が出願日を遡及して認めてもらうために提出する書類(以下「優先権証明書類」)の提出が不要になることを明らかにした。

優先権証明書類を書面で発給を受けて、相手国の特許庁に提出しなければならない従来の方法は出願人にとって非常に煩わしく、特許庁は相手国の出願人が提出した優先権証明書類を電子化するために多くの行政費用を負担しなければならなかった。

特許庁は、このような出願人の不便さを最少化して行政費用を節減するために、2009年7月より各国の特許庁から優先権証明書類を電子的に入手し、書面提出の代替としてDAS(Digital Access Service)システムを開通してサービスを提供している。

今回、中国特許庁がDASシステムを開通したことにより、DASサービスを提供する国は韓国、米国、日本、スペイン、イギリス、オーストラリア、フィンランドの8ヵ国の特許庁に拡大され、今年中にスウェーデン、デンマーク特許庁もDASシステムを開通する予定だ。

DASサービスを希望する出願人は、特許庁ホームページ「特許路」からWIPOアクセスコードの発給を受けてこれをWIPO DASホームページに登録し、出願時に該当の特許庁に優先権主張のもととなる特許の出願番号だけを記入して提出すれば、優先権証明書類の提出を免除される。

特許庁関係者は「今回の中国特許庁のDASシステム開通により、中国への出願が多い企業や個人の出願人の便宜が大幅に向上すると期待される」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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