知的財産ニュース 韓国特許庁、江原道を皮切りに全国巡回知的財産フォーラムを開催!

2012年8月30日

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キム・ホウォン庁長が地域の最高経営責任者(CEO)などに直接知的財産の重要性を発表

韓国特許庁は、8月30日から 江原道を皮切りに、忠清北道(9月5日)、蔚山(9月20日)、全羅北道(10月18日)、大邱(10月23日)、京畿道(10月27日)、全羅南道(11月1日)、釜山(11月中)など、全国8地位を巡回する「知的財産フォーラム」を開催すると発表した。

韓国特許庁は、特許・ブランド・デザインの総合的支援を通じたIPスター企業の育成や中小企業の従事者、住民を対象にした教育、発明大会など、R&Dに基づいた様々な知的財産事業を31箇所の地域センターを中心に推進してきたが、地域の知的財産競争力を向上させるためには、財政・行政的な支援と共に、自治体、中小企業、大学、住民の知的財産への認識向上が求められているという判断から、2010年から広域自治体と共同で知的財産フォーラムを開催している。

今回の江原知識フォーラムで特許庁長は、従来の激励の挨拶に代わり、基調演説を通じて江原道の知的財産競争力の強化策を地域の団体長、国会議員、政府関係者および企業の最高経営責任者に提示する予定だ。

キム庁長は、基調演説で「韓国経済における喫緊の課題は何か」をテーマに、最近のサムスン対アップルのスマートフォン訴訟の結果を持って、特許、すなわち知的財産の重要性を強調する一方、江原地域の知的財産の基礎的水準を分析し、経済活性化に向けた課題を提示する。

さらに、国家知識財産委員会知識財産戦略企画団のコ・ギソク団長による「国家の知的財産戦略の推進による国と自治体の役割」というテーマ発表と江原大学キム・イルファン教授の主導で道議会の関係者、地域の弁護士と弁理士、地域のCEOなどがパネリストとして参加し、「江原道の知的財産振興に向けた支援策の方向」というテーマについて討論する予定だ。

今後7地域で開催されるフォーラムでは、地域別の時宜に適ったテーマについて事例発表と討論が行われ、特許庁長は、フォーラム修了当日にその地域の大学や中小企業を訪問して知財権に関する公演や懇談愛を開き、地域の知的財産環境作りに総力を挙げる計画だ。

また、最後のフォーラム開催地である釜山では、全国知識財産(IP)経営者大会とモデル事業として今年実施している知的財産ボランティア活動の成果報告会を共に開催するなど、知的財産フォーラムを総合的にまとめる計画だ。

韓国特許庁は、全国巡回知財フォーラムをきっかけに、地域で知識財産権に関する討論文化が拡大し、地域現場の声が知的財産制作に反映されるなど、このフォーラムが地域の知識財産競争力を高める場として貢献し、活性化につながることを期待している。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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