知的財産ニュース LGディスプレイ、「ギャラクシーNote 10.1の生産中止」仮処分を申請

2012年12月27日
出所: 電子新聞

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LGディスプレイは、サムスン電子が「ギャラクシーNote 10.1」に自社の特許技術を無断使用したとして、生産中止を要請する仮処分訴訟を提起した。

これは、7日にサムスンディスプレイが自社のLCDコア特許を侵害したとしてLGディスプレイ・LG電子を相手に訴訟を提起したことに対する反撃だ。技術流出に関する刑事訴訟を含め、サムスンとLGの係争は、今年ですでに6件にまで拡大している。

LGディスプレイは、「LGのディスプレイIPS(In Plane Switching)技術を使用してつくったギャラクシーNote 10.1などの生産中止を要請する」として特許侵害禁止などの仮処分申請をソウル中央地方裁判所に提起したと27日に明らかにした。

LGディスプレイは、訴状において「1986年以降からテレビやモニターなどに液晶を水平に配列する技術(IPS)を使用しており、サムスンは、液晶を垂直で配列する技術(VA)を使用してきた。サムスンが7インチ以上のタブレット端末(スマートパッド)にLGのIPS技術特許3件を無断使用した」と主張した。さらに、IPS技術を盗用したギャラクシーNote 10.1の生産・譲渡を禁止し、それに違反した場合には、賠償金として1日に10億の支払いを求めた。

サムスンディスプレイは、「サムスンのPLSとLGのIPSは、まったく違う技術だ。LGのAH-IPSが逆にサムスンのPLS特許を侵害した」と反論した。

ムン・ボギョン記者

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