知的財産ニュース Yahoo、フェイスブック相手に特許侵害訴訟を提起

2012年3月13日
出所: 電子新聞

3506

Yahooは、フェイスブックが自社のウェブ広告関連の特許10件を侵害したとして12日(現地時間)カリフォルニア州サンノゼ連邦裁判所に訴訟を提起したと明らかにした。

Yahooは「フェイスブックの技術の相当数はYahooが初めて獲得したもので、これを保護するために米国特許庁で特許が認められた」と主張した。Yahooは特許を確保するために数年間研究開発にかなりの資源を投資し、Yahooの革新無くしてフェイスブックや他のウェブサイトが、リピート訪問者の高い広告収益を上げることはできないと訴訟理由を明らかにした。Yahooは先月、フェイスブックに対し自社の特許をライセンスするよう要請し警告した。

Yahooの特許はウェブサイト使用者の経験を彼らのニーズや関心に合うように作成したものなど、基本的なソーシャルネットワーキングのアイデアを運営している。特に、Yahooの広告に関する特許は、個人使用者と関連した広告を作成し、ウェブサイト運営者の収益を増やす方法だ。

フェイスブックは声明で「長年のビジネスパートナーで、フェイスブックと関わり相当な利益を収めてきた企業のYahooが訴訟を決断したことに失望した」と述べた。Yahooは、フェイスブックと自社のオンラインサービスの多くの部分で連結している。

今回の訴訟も他の特許訴訟のように合意やライセンシング契約で解決されると思われる。一方、今回の訴訟は今春に株式公開(IPO)を控えたフェイスブックの脆弱性を強調することになりそうだ。

フェイスブックは昨年末まで、米国に特許56件を登録した。他の大手技術企業より相対的に少ない。Yahooの特許は1000件を超える。

特許は、去る3年間の売上げが持続的に下落したYahooにとって重要な資産だ。Yahooはグーグルとの特許訴訟で数億ドルを稼いだ。当時もグーグルが2004年企業公開をする直前だった。

ジョン・ソヨン記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195