知的財産ニュース 商標出願にも「癒し(healing)」ブームが…

2012年8月23日
出所: 韓国特許庁

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「癒し(healing)」関連のブランド商標出願が急増

ストレスを解消し、疲れた心身を癒す「癒し(healing)産業」の急速な成長と、韓国のテレビ番組「ヒーリング・キャンプ」の人気があいまって「癒し(healing)」への関心が高まり、「癒し(healing)」関連ブランド(ヒーリング・ポップ、ヒーリング・ツアー、ヒーリング・フード、ヒーリング・カフェなど)を先取りするための商標出願がブームとなっている。

韓国特許庁によると、「癒し(healing)」関連ブランドの出願件数は、2008年26件、2009年40件、2010年65件、2011年72件に続き、今年も7月末現在86件と、大幅増加しているという。

出願分野別では、心身の疲れの解消と美容管理分野に集中されており、具体的には、「化粧品類(第3類)」の出願が84件と1位となり、70件と54件をそれぞれ出願した「理美容及び医療サービス(第44類)」と「スポーツ及び文化関連業(第41類)」が後を次いだ。

出願人別には、469件のうち、個人と法人がそれぞれ235件と234件を出願してほぼ同じ水準となっている。

こうした「癒し(healing)」関連ブランドの商標出願の急増は、生活が厳しくなっている中、ストレスに悩まされている現代人の健康への関心の高まりと生活水準の向上や、質の高い生活を目指したい消費者のニーズを受け、関連業界が「癒し(healing)」分野の商品(サービス)及びブランドを開発するために努力したためだと分析できる。

韓国特許庁サービス標審査課の李ビョンテク課長は、「「ヒーリング(healing)」は「心と体を癒す」という意味を持っており、関連商品やサービスには、誰もが使用できるように識別力を認めていないため、用語を商標として出願したい場合には、識別力のある文字や図形を入れて出願すると商標登録の可能性が高まる」と述べた。

資料:"癒し" 及び "Healing” 結合商標の出願現況

1.年度別の出願現況(単位:件/類基準)

総計

2007
以前

2008

2009

2010

2011

2012
7月末

合計

469

180

26

40

65

72

86

商標

228

102

10

17

33

34

32

サービス標

241

78

16

23

32

38

54

2.出願分野別の現況(単位:件/類基準)

区分

総計

3類

44類

41類

35類

11類

43類

...

件数

469

84

70

54

33

24

19

...

3.出願人別の現況(単位:件/類基準)

総計

2007
以前

2008

2009

2010

2011

2012
7月末

合計

469

180

26

40

65

72

86

個人

235

64

15

24

27

51

54

法人

234

116

11

16

38

21

32

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