知的財産ニュース サムスン、「LGはサムスンのLED技術使用禁止」を要請する仮処分申請

2012年9月5日
出所: 電子新聞

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サムスンディスプレイが能動型有機発光ダイオード(AMOLED)技術の漏えい事件と関連し、LGディスプレイを相手に法的な措置を取り始めた。

サムスンディスプレイは、5日、自社のAMOLED技術をLGディスプレイが使用できないように禁止を求める内容の仮処分をソウル中央地裁に申請した。

検察は、7月にサムスンディスプレイのOLEDテレビの技術を持ち出した疑いでLGディスプレイの役員や協力会社などを起訴し、現在、原審が行なわれている。サムスンは、刑事訴訟と別途にLGディスプレイに損害賠償を請求するなど、民事訴訟を検討していることを明らかにした。今回の仮処分申請は、技術の漏えい被害の拡大防止ということで営業秘密侵害禁止仮処分を出したと説明した。

仮処分申請の対象は、OLED関連の21種の記録と18種の細部技術に関する営業秘密だ。サムスンディスプレイは、申請書に記載した記録と技術をLGディスプレイが直接使用したり、第3者に公開した場合、1件当たり10億ウォンの支払いを請求した。

サムスンディスプレイの関係者は、「本案訴訟を行う場合、時間がかかるため、その間に発生し得る被害を防ぐために仮処分を申請した。仮処分の申請結果と刑事訴訟の結果により、侵害禁止のための本案訴訟はもちろん、損害賠償の請求訴訟なども進める計画だ。」と述べた。

これについてLGディスプレイ関係者は、「サムスンとLGは、使用する技術そのものが違うため、使用することはない。」とコメントした。

ムン・ボギョン記者

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