知的財産ニュース エリクソン、特許権侵害でサムスン電子をITCに提訴

2012年12月4日
出所: デジタルタイムス

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サムスン電子が自社の特許権を侵害したとして米国裁判所に訴訟を提起したスウェーデンの通信機器大手エリクソンは、同じ理由で米国貿易委員会(ITC)にサムスン電子を提訴した。

3日、ドイツの特許専門ブログFOSS PATENTSによると、エリクソンは、先月30日、ITCにサムスン電子の製品が自社の特許権を侵害し、米国関税法337条に違反しているとして輸入差し止めを申請した。

関税法337条では、米国に輸入される物品が知的財産権を侵害した場合、それを不公正な貿易行為とみなして輸入差し止めを命じることができる。対象の製品には、無線通信機器・タブレットPC・メディアプレイヤー・テレビ・基地局などが含まれているという。

エリクソンは、先月27日、サムスンの製品が自社の通信関連特許を侵害したとして訴訟を提起した。これに対し、サムスン電子は、エリクソンの通信関連の特許ファミリーについて使用料を支払ってきたが、該当の特許が標準特許であるだけに、FRAND(公正かつ法理的で非差別的な)条件を適用すべきだと主張し、エリクソンの要求による契約延長を拒んでいる。

FOSS PATENTSは、「ITCが輸入差し止めを命令すれば、特許侵害パターンが同様である他の製品にも(輸入差し止めが)適用されるだろう。」とコメントした。

キム・ユジョン記者

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