知的財産ニュース 「商品化と知財権教育」一石二鳥のデザイン公募展開催

2012年4月9日
出所: 韓国特許庁HP

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商品化に応じてロイヤリティーが支給され、レベルの高い知財権教育が行なわれるデザイン公募展が開催される。

韓国特許庁・韓国貿易協会・毎日経済は、斬新なデザインを企業に供給してデザイン権に対するデザインナーと企業の関心を高めようと「2012 D2B(Design to Business)デザインフェア」を開催すると明らかにした。

この公募展は出題、審査、授賞、ラインセンスまでの全過程に企業が参加して商品化を支援し、「企業出題部門」と「自由出品部門」に分かれて出品する。特に、今年はデザイン戦略部門を新設して、アップルと三星の紛争で重要性が浮き彫りになったデザイン権の活用方法と防御戦略について公募する。

また、1次入賞者150人余りを対象にD2B IPSS(Intellectual Property Summer School)を7月10日~13日まで済州フェニックスアイランドで開催し、デザイン権など知財権を体系的に教育、知財権に強いデザイナーを養成する。ここでは企業担当者も参加して、各企業の入賞作についてメンタリングを実施、企業のニーズに合わせたデザインになるように商品化を図り、知的財産権流通専門家のコンサルティングを通じて受賞作に対しライセンス契約の過程を支援する予定だ。

参加資格は18才以上2名以内のチームまたは個人で、参加希望者は5月30日から6月5日まで1次審査の作品を提出し、最終授賞式は11月29日に開催する予定だ。

最も商品価値のあるデザインを大賞(知識経済部長官賞)に選定し、デザインコンセプトに従って「美しいデザイン」、「便利なデザイン」、「面白いデザイン」を金賞(特許庁長賞など)として選定するなど、計44作品に対して授賞を行うことになる。

李・ヨンデ特許庁産業財産政策局長は「D2Bデザインフェア」は、知財権教育と商品化過程を経験することができる一石二鳥の公募展で、デザイン産業をリードすることができる核心人材が養成されるように関連プログラムを引き続き開発して支援する計画だ」と述べた。

これに関する詳細は公募展ホームページ(www.d2bfair.or.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます) または事務局(02-928-0582)に問い合わせして下さい。(企業の参加問い合わせは、D2Bデザインフェア事務局 02-928-0582)

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