知的財産ニュース アップル-三星経営陣らが議論を交わした理由は?

2012年3月30日
出所: デジタルタイムズ

3526

最近、アップルと三星の経営陣らが特許権紛争の解決について議論を交わしたことが明らかになった。

ブルームバーグ・ビジネスワークは29日(現地時間)、表紙記事に「アップル最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏は、全ての競合他社を破滅させようとするジョブズ氏の思惑とは異なるように見える。訴訟は巨大な復讐の手段ではなく、必要悪として見ているようだ」と報道した。

アップルは昨年4月、米国,カリフォルニア北部地域裁判所に三星のギャラクシー系列のスマートフォンとタブレットコンピューターが自社の特許権および商標を侵害したとして告訴し、三星側も応訴して両社は全世界の法廷で紛争を巻き起こした。

アップルは、グーグルのアンドロイドを基盤に使用するHTCやモトローラのような他メーカーとも訴訟を行ってきた。

ジョブズ氏は、自伝で「アンドロイドは盗んだ製品であるため、これを破壊し、これに関して最後まで戦う」とし、「必要であれば、死ぬ最後の瞬間までこの問題のために努力し、過ちを正すためにアップルの全ての資産を注ぐ」と決然とした意志を示した。

ブルームバーグがこの記事で指摘したように(訴訟戦を和解で終える場合)、短期的にアップルは相当な金額の訴訟費用と企業能力の分散から脱出することができる。

しかし、長期的にアップルとグーグル、そして他の競合会社のマイクロソフトは、モバイル機器だけでなくスマートTVをめぐる今後の戦闘に備えているため、競争を回避するのは難しい状況だとブルームバーグは指摘した。

パク・ジソン記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195