知的財産ニュース 双龍(サンヨン)マテリアル、日本の競合会社との特許訴訟で勝利

2012年10月14日
出所: 電子新聞

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サンヨンマテリアルが競合会社である日本のTDK社と7年間に及ぶ特許紛争で勝利をおさめた。

14日の関連業界とサンヨンマテリアルによると、サンヨンマテリアルは、日本のTDK社と自動車のモーター向け高性能フェライト磁石の製造特許をめぐり、紛争を繰り広げてきたが、結局、欧州特許庁が11日、TDKの特許出願を棄却する最終決定を下した。

サンヨンマテリアルとTDKは、スターターモーター、ウィンドウリフトモーター、ワイパーなどの自動車内部のモーターに用いられる高性能フェライト磁石分野の代表的なメーカーだ。サンヨンマテリアルは、ドイツのボッシュなどの自動車部品メーカーや、サムスン、LGなどの家電製品メーカーに高性能ファライト磁石を供給している。この製品の昨年の売上高は、全体の891億ウォンのうち、16.5%の147億ウォンとされている。

TDKが1998年、欧州特許庁に高性能ファライト磁石の製造に関する特許を申請したことをきっかけに、特許をめぐる紛争が始まった。両社の製品は、材質や性能がほぼ同じで、TDKが特許を先占すれば、サンヨンマテリアルの磁石製品は、生産が不可能になってしまう恐れがあった。

サンヨンマテリアルは、2005年に、TDKが申請した特許に新規性と進歩性が欠如しているとして異議を申し立てた。7年間の訴訟の末、11日に欧州特許庁からTDKの特許出願についての最終的な棄却判定を受けた。

サンヨンマテリアル側は、「これまでの守りの姿勢から脱し、欧州市場の維持はもちろん、新規市場の開拓においても大きな力となった。」と説明した。

ユン・デウォン記者

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