知的財産ニュース グローバル知財権合戦で生き残る方法を提示

2012年10月24日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁、2012知的財産権保護カンファランスを開催

韓国特許庁は、「国際的な特許紛争の対応及び営業秘密の管理策など韓国企業の知財権保護に向けた対応戦略」というテーマで「2012知的財産権保護カンファランス」を国家知識財産委員会と共同で10月25日、ソウルで開催する。

米国中心だった知財権紛争の地域が欧州や中国にまで広がる一方、その分野もITから製薬や自動車などに拡大すると予想されているなか、企業に特許などの産業財産権と営業秘密の保護戦略を提示するためにカンファランスを開催する。

今回は、国家知識財産委員会のユン・ジョンヨン委員長と韓国特許庁のキム・ホウォン庁長が参加し、午前にはクアルコムの副社長(Vice-President) Sean P.Murphyが「Innovation & Patent Strategy in the Global Company」について、ソウル大学のチョン・サンジョ教授が「融合・複合時代における知財権戦争の展望と考え方」というテーマで基調演説を行う。

午後には、知財権紛争セッションと営業秘密保護セッションに分け、それぞれのテーマについて細部講演が行なわれる。

知財権紛争セッションでは、韓国企業の知財権保護に向けた支援策の紹介や米国における特許紛争の対応戦略、韓米の知財権制度の相違、海外進出する韓国企業の特許紛争の対応戦略、商標権の侵害に対する対応策などについて講演が行なわれる。

営業秘密保護セッションでは、営業秘密の保護に向けた支援策の紹介や人事管理の面から分析した営業秘密の保護戦略、保護政策の在り方、韓米の営業秘密紛争の相違点、営業秘密の優秀管理事例などを発表する。

韓国特許庁産業財産政策局のイ・ヒョンデ局長は、「深刻になりつつある知財権紛争について政府と企業、学会が一堂に会し、対応戦略を模索しながら、知財権保護に対するコンセンサスを拡大させることがカンファランス開催の狙いだ。今回をきっかけに韓国企業の知的財産権が効率的に保護され、適切な対応が行なわれるよう、最善を尽くしたい。」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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