知的財産ニュース 人気のあるアップル、連続する訴訟に悩む

2012年5月7日
出所: 電子新聞

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アップルが三星電子と特許をめぐってグローバル戦争を繰り広げているが、米国内での状況も芳しくない。被害補償や特許などを問わず、次から次へと訴訟に関わっているためだ。去る3月からの2ヵ月間で訴訟を起こされた事件だけで5件に達する。

7日テック法律専門ブログ ジャスティアは、最近米国でアップルを相手に訴訟を提起した事件を報道した。ジェスティアは「アップルが抱えている訴訟を見ると、アップルの問題点が一目で分かる」と述べた。

ニューヨークに居住しているロバート・ヘルコウィツ氏は、最近iTunesで購入したアダム・ランバートの歌に二重課金がされていた事実を知った。彼はアップルに払い戻しを求めたが、アップルは約款(Terms of Service)の払い戻し対象に含まれないという回答をした。ヘルコウィツは、システムの誤動作で二重課金になった利用者を集めて今月2日、ニューヨーク裁判所に集団訴訟した。

4月には個人による特許侵害訴訟が続いた。ジェラード・ボビーノ氏は、2005年にスマートパッドの緩衝材保護帯を開発して特許庁に登録したが、アップルのiPadとiPad2のスマートカバーが自身の特許を侵害したとして、これを流通した電子製品専門店のターゲットまで告発した。

2004年データ販売システムで特許を獲得した南アフリカのベンジャミン・グロブラーは、アップルのiTunesが自身の特許を侵害したとして最近告訴した。利用者が探すデジタル音源を検索して課金し、著作権者にお金を支払うシステムまで全て自身の特許だという主張だ。

去る3月には、ニューヨーク,ロングアイランドにあるアップルストアで、透明ガラスに気づかずに店に入ろうとして鼻を骨折した83才のエバリン・パスウォル氏がアップルに100万ドルの賠償を要求した。アップルストア側は昨年から透明ガラスが危険だという警告ステッカーを貼っていたが、パスウォル氏は適切な警告ではないと主張した。彼は「アップルのハイテク式現代建築物は人目を引くが、危険性をはらんでいるという事を認識しなければならない」と述べた。

iPhone4s使用者のフランキー・パジオ氏は、登載された音声認識サービス「シリー」の広告が虚偽だとしてアップルを相手に訴訟を起こした。彼は「TV広告とは違い、シリーは道や位置を尋ねると正しく聞き取れず、しばらくの間答えない」として、カリフォルニア北部裁判所に損害賠償請求訴訟を提起した。

ホ・ジョンユン記者

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