知的財産ニュース この本一冊で特許検索が簡単に

2012年2月14日
出所: 韓国特許庁HP

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韓国特許庁は、特許情報を簡単に検索して、実務に活用することができるように、特許情報検索サービスのKIPRIS1)用『特許検索道案内』初級と高級プログラム教材2種を発刊、2月中旬に配布すると明らかにした。

既存の特許情報検索関連の書籍は、専門家を対象に製作されており、一般の利用者は活用しにくかった。今回の教材はKIPRIS利用者の多様な要求を反映して、初級と高級プログラムに分けて製作。利用者のレベルに合わせて教材を選択して活用することができる。

第1巻『特許検索道案内KIPRIS簡単学習(初級プログラム)』には、特許情報についての説明とKIPRISを活用した検索方法が例題を通して簡単に紹介されている。また、各段階別の練習問題とともに正解と解説を含む模範解答を収録、自習書として活用することができるようにした。

第2巻『特許検索道案内KIPRIS実務活用ガイド(高級プログラム)』には、先行技術調査と特許マップの作成を紹介しており、実例を通して調査および作成方法を学習することができる。特に、利用者からの問い合わせが多い質問を収集した特許顧客請願事例とインデックスを提供することで、利用者が内容を見て容易に理解できるようにした。

今回発刊される2種の教材は、特許関連機関にパンフレットで配布し、特許庁およびKIPRISホームページからe-Book形態で提供される予定だ。

本教材は、知的財産権情報を活用したい利用者に必須の指針書になると見られ、多くの利用者が特許情報検索能力を向上させるのに役に立つと思われる。

特許庁情報企画局ビョン・フンソク局長は「今回の検索道案内の発刊を機に、特許庁は、今後も特許情報を活用する利用者の検索および活用をサポートするため、あらゆるタイプの学習資料の開発を引き続き推進する計画だ。」と話した。


注記

1) 特許情報検索サービス(Korea Intellectual Property Rights Service:KIPRIS):最近3年間(2009年~2011年)で平均約3,000万件検索する特許庁の無料特許情報検索サイト(www.kipris.or.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で、国民が自身の特許出願よりも他の人がすでに出願した特許を直接検索したり、企業が海外に進出する前に関連技術を検索できるサービス。

「特許検索道案内」教材2種の内容紹介
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