知的財産ニュース 米国ITC、LGのオスラム特許侵害の再審決定

2012年9月11日
出所: 電子新聞

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7月に米国際貿易委員会(ITC)による第1次判決でオスラムの発光ダイオード(LED)特許を侵害したと言い渡されたLGが逆転のチャンスを捕まえた。

11日の業界によると、ITCは、LG電子とLGイノテックが提起した再審の要請を受け入れ、オスラム特許の有効性や申請資格などを検討する。

ここでオスラムの特許が無効だと結論が出され、資格要件などが満足できなければオスラムの特許侵害主張は棄却される可能性がある。特許侵害の予備判定で敗訴の危機に立たされていたLGとしては、状況を逆転させる絶好のチャンスを迎えたと言える。

ITCの再審決定は異例なことで、判決に深刻な誤びゅうがあったと疑われた時に行なわれるものとされている。LGは、今回の再審決定に期待を寄せている。

LG側は、「再審では、オスラム特許の無効についての合理的な決定が下されると期待している。」とコメントした。

最終判決は11月に下される。LGが敗訴すれば、LEDパッケージの一部を米国に輸出できなくなる。しかし、LEDパッケージを直接米国に輸出していないため、実質的な被害はないとみられている。

オスラムは、LEDが次世代の光源として浮上したことを受け、LGやサムスンなどを相手に訴訟を提起した。新規参入者を牽制する狙いで、昨年6月からドイツ・米国・韓国など、世界諸国で1年以上も戦いを続けている。長引く紛争にサムスンは、オスラムと特許ライセンス契約を締結したが、LGはオスラムと対抗する構えを示している。

ユン・ゴンイル記者

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