知的財産ニュース 韓国の大学・公的研究機関、有望な特許技術で海外進出

2012年11月15日
出所: 韓国特許庁

3882

中小・中堅企業の支援を本格化
「IP成果拡大フォーラム2012」を開催

韓国特許庁とKOTRAは共同で、15日から16日までの2日間、ソウルで「大学・公的研究機関のグローバルリーダーのための知的財産(IP)成果拡大フォーラム2012」を開催する。

このフォーラムは、韓国特許庁の大学・公的研究機関の知的財産事業を一層活性化させる目的で行なわれる。これまで優秀な成果を出してきた大学など、公共部門の知的財産事業化の専門機関及び、貢献者個人に賞金を与えるほか、韓国中小企業の海外市場における知的財産の競争力を高めるため、KOTRAとともに「グローバルIPビジネスフラットフォーム」を構築してグローバル知的財産企業の育成を支援する計画だ。

2012年大学・公的研究機関のIP事業化優秀機関に選定された機関と貢献者に対して授与し、優秀事例を発表する。最高賞の「今年のIP賞(大賞)」には全南大学、最優秀賞には亜洲大学、優秀賞には光州科学技術院が選定された。

韓国特許庁とKOTRAが共同で構築する「グローバルIPビジネスフラットフォーム」とは、韓国特許庁は、海外市場で中小・中堅企業が求めている特許技術を大学・公的研究機関が保有している特許技術の中からマッチさせ、KOTRAは、海外ネットワークを通じて海外進出した中小・中堅企業の「技術需要」を喚起して韓国特許庁とKOTRAを通じて発掘された「特許技術」を中小企業が直ちに製品化・常用化できるように事業化戦略などを連携支援する事業だ。

今回のフォーラムを機に、韓国特許庁とKOTRAは、韓国の中小・中堅企業が大学・公的研究機関の有望な特許技術の移転を受けて事業の多角化を模索し、今後、海外市場での競争力確保に積極的な協力を図る計画だ。

キム・ホウォン庁長は、「韓国の大学・公的研究機関は、優秀なR&D人材とインフラを構築しているが、保有特許の7割以上が活用されていない状況だ。大学・公的研究機関の優秀な技術を韓国企業が有効に活用できるようにし、知的財産大国を実現するうえでエンジンに成り得るよう支援していきたい。」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195