知的財産ニュース 公正取引委員会、グーグルのモトローラ買収を承認

2012年3月8日
出所: デジタルタイムズ

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公正取引委員会が、グーグルインク(以下、グーグル)のモトローラモビリティーホールディングスインク(以下、モトローラ)の買収を承認した。

8日公正取引委員会は、グーグルのモトローラ株式取得の件について審査した結果、関連市場の競争を制限しないという結論を下し、買収を条件なしに承認したと明らかにした。

グーグルは去る8月15日、モトローラの株式100%を取得する契約を締結して、12月6日これを公正委員会に申告した。

公正委員会は、モトローラの市場占有率が低く、グーグルがこれを買収しても他の携帯電話メーカーにOSの供給を封鎖する誘因は少ないと判断した。

第3四半期基準によるモトローラの世界におけるスマートフォン市場占有率は4.1%で、ノキア(17.5%)、三星(17.2%)、アップル(17%)などライバル企業の4分の1の水準だ。

公正取引委員会は、グーグルがモトローラを通じて取得した特許権をライバル企業が濫用する恐れについても検討した。その結果、携帯電話メーカーの特許権の濫用に対する懸念は企業結合以前から存在していたことで、結合による特殊性と認めるのは難しいと判断し、承認を決定した。

公正取引委員会は、但し結合以後にも持続的に監視をする予定であり、特許権の濫用など不正行為が摘発されれば厳重に制裁する計画だ。

パク・セジョン記者

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