知的財産ニュース 世界の子供の発明先生に変身した「ポロロ」

2012年10月16日
出所: 韓国特許庁

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「ポロロ」の面白さと発明知識、「一石二鳥」

子供から大人気を得ている韓国の人気アニメーションキャラクター「ポロロ」が今回、世界の子供の発明先生に変身した。

韓国特許庁は、子供が発明と知的財産権をより楽しく、分かりやすく理解できるように「ポロロ」を主人公にしたアニメーションを制作・配布すると発表した。知財権教育向けの「ポロロ」のアニメーション「Getting Creative with Pororo」は、2010年から約3年にかけて韓国特許庁と世界知的所有権機関(WIPO)、(株)オーコン(ポロロの制作会社)が合作して作り上げた教育資料だ。

このアニメーションは、子供の水準に合わせて主に「発明は楽しい」「他人の創作物を尊重することの大切さ」などの内容で、「発明王ポロロ」、「発明大会に行ったポロロ」、「商標を作ったポロロ」の3つに構成されている。

キム・ホウォン庁長は、広報のため、第50回世界知的所有権機関(WIPO)の総会に出席し、公式発売のイベントを行なった。このイベントで庁長は、知財権教育向けアニメーションの重要さを広くうながし、フランシス・ガリ事務局長を始めた各国の代表は、知財権教育向けの「ポロロ」アニメーションに大きな関心を示した。

これまで韓国特許庁は、先進国と途上国間の知財権格差を解消するため、WIPOに韓国信託基金を設けて様々な取り組みを行ってきた。「ポロロ」を活用した教育用の動画制作事業も同基金を利用した事業の一環として進められた。世界の子供は、韓国の固有のキャラクターを通じてより楽しく知財権の教育を受けることができると期待されている。

キム・ホウォン庁長は、「韓国で作られたキャラクターであるポロロが世界の子供の発明先生になったことを嬉しく思い、これをきっかけに知的財産世界第4位の韓国の地位は更に高まるだろう。」と期待を示した。

「Getting Creative with Pororo」アニメーションは、現在、韓国語と英語で制作されており、WIPOを通して各国特許庁及び知的財産政府機関に配布される予定だ。

韓国特許庁は、「Getting Creative with Pororo」を10月中旬から韓国特許庁の英文ホームページ(http://www.kipo.go.kr/en)及び、国家知識財産教育ポータル(http://www.ipacademy.net外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)でそれぞれ英語と韓国バージョンを無料で提供する予定だ。ただし、営利の目的で使用することは禁止されている。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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