知的財産ニュース 地元の暴力団と結託した大規模なニセ運動靴製造工場を摘発

2012年6月27日
出所: 韓国特許庁HP

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履物類のニセモノ商品としては、過去最大の物量(商標権釜山司法警察隊)-

韓国特許庁の商標権特別司法警察隊は「ニューバランス」などの有名商標を盗用した、いわゆる「ニセモノ」の運動靴及び副資材など計4万点余りを製造及び流通した容疑でユ氏(満49歳)など2人を商標権違反で去る12日、刑事立件した。

今回摘発されたニセ運動靴は、3tトラックで6台分の計30 t 余り(時価7億6300万ウォン)で、韓国内で生産された履物類のニセ商品としては最大物量であった。

ユ氏など容疑者2人は、釜山沙上区(ササンク)の住居密集地域の地下に製造工場をつくり、「ニューバランス」、「タップス」、「ポロ」などの商標を偽造して運動靴を製造、インターネットショッピングモールなどに流通した疑い。

特に容疑者は、釜山市北区亀浦洞(クポドン)の地下秘密倉庫に副資材などを保管し、人があまり出歩かない夜間を利用して秘密裏に資材を工場に移して製造するなど、製造工場と倉庫を分離して運営し、捜査網を攪乱する緻密さを見せた。

また、今回摘発された「ニューバランス」の運動靴は、近頃有名芸能人や人気アイドルグループが愛用していると噂され、流行に敏感な青少年達の人気商品として話題になったことから、ニセモノのニューバランスの運動靴がオンライン個人ショッピングモール及びSNSなどを通じて取引が急増しており、購入者側の十分な注意が必要だ。

韓国特許庁商標権特別司法警察隊のパン・ヒョンキ隊長は「全国の履物産業従事者の約40%が集中していると言われる釜山は履物産業のメッカで、部品素材などの関連インフラが整備されていることから「ニセモノ靴」製造の可能性が高いだけに、持続的な取締りを通じて履物類のニセモノ根絶のために尽力していきたい」と述べた。

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