知的財産ニュース デジタルテレビ、デザインが競争力!

2012年11月12日
出所: 韓国特許庁

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デジタルテレビ放送への完全移行に対応したデザイン出願が大幅に増加

2012年12月31日に予定されている地上波アナログテレビ放送からデジタルテレビ放送への完全移行を前に、デジタルテレビのデザイン出願が大幅に増加している。

韓国特許庁によると、デジタルテレビ関連デザインの出願現状を年度別に分析すると、2000年には11件に過ぎなかったのが2002年27件、2005年61件と2000年~2006年の間(6年間)に272件が出願され、年平均出願件数は45件となった。さらに、2010年73件、2011年104件、2012年9月末現在94件など、合計271件、年平均90件が出願され、この3年間大幅に増加しているという。

2000年~2012年9月末現在まで出願された859件を内・外国人(法人)で分析すると、内国人(法人)が693件(81.7%)、外国人(法人)が166件(18.3%)を出願し、内国人(法人)が外国人(法人)より活発に出願を行っていることが示された。

2009年以降、内国人(法人)によるデジタルテレビ関連のデザイン出願が急激に増加した理由は、2008年3月、アナログテレビからデジタルテレビへの完全移行を規定した「地上波テレビ放送のデジタル移行特別法」が制定されたため、今年末に予定されている完全移行を前に、「関連企業が代替需要を狙ってデザイン経営戦略を練り直しているためだ」と韓国特許庁は分析した。

デザイン2審査チームのソン・ビョンジュチーム長は、「デジタルテレビ関連のデザイン出願で競争優位を確保するためには、デジタルテレビの外見(全体的な形状及び形態)を中心としたデザイン出願をはじめ、2次元のグラフィックデザインも権利として保護できる画像デザイン制度を積極的に活用する必要がある。」と強調した。

※画像デザイン制度の概要:パソコンのモニター、携帯電話端末、テレビなどの表示部に示されるグラフィック・ユーザー・インターフェース(GUI)、アイコン及びグラフィックイメージなどを該当物品別に部分デザインとして新規保護するために2003年に導入された。

デジタルテレビの内・外国人(法人)別の出願状況(件)

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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