知的財産ニュース 親環境(環境にやさしい)冷暖房技術の特許出願が急増

2012年1月16日
出所: デジタルタイムズ

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親環境(環境にやさしい)グリーンエネルギー開発が真っ最中のなか、空気中や地中、水中の熱エネルギーを利用して水を沸かしたり、冷暖房を行なう給湯・冷暖房システム関連の技術開発が活発なことが分かった。

16日特許庁によれば、親環境給湯・冷暖房システムに対する特許出願件数が去る2000年の15件から2010年は127件と10年間で8倍程度増加した。

親環境給湯・冷暖房システムは、自然界に存在する空気中、地中、水中の熱エネルギーを「ヒートポンプシステム」という熱移動機械を利用して熱を集めて配分すれば、火を使わなくても給湯と冷暖房が可能、二酸化炭素の排出を抑制することができる。また、従来の電気やガスで給湯したり冷暖房を行なうのに比べ、20~50%以上のエネルギー節減が可能で、次世代給湯器および冷暖房システムとして注目されている。

年度別の出願現況を見ると、2005年の15件をはじめ毎年着実に増えており、2006年は72件に達し、2009年(126件)から大幅に増加、2010年は127件に達するなど、去る10年間で673件に達した。

出願された技術は、地下水(地熱)によるものが32%を占め最も多く、続いて太陽熱関連技術(20%)、空気熱関連技術(17%)、河川水・海水関連技術(17%)、その他(14%)等の順。

特許庁関係者は「親環境冷暖房と関連した特許出願は、グリーン技術に関連した出願と認められ超高速審査を通じて早期に登録を受けることができるため、関連技術に対する先行獲得が要求される」と話した。

李・ジュンギ記者

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