食品栄養表示法セミナー要旨

  1. 香港の栄養表示制度
    栄養表示の特定法例が2010年7月1日に施行される。消費者にとって商品の使用や比較は難しい上、事実と異なる表示や誤解を招きかねない記述もあるため、消費者が十分な情報に基づいて食品を選択できるように支援すること等を目的に導入。誤解を招く、あるいは虚偽の表示や強調表示を規制する。
  2. 栄養表示および強調表示に関する技術指導書
    栄養表示に記載する情報、栄養素摂取目安量、データ表示の決まり、規制・許容限度、強調表示等についての解説。
  3. 食品栄養表示メソッドガイダンス
    分析試験所の選択、分析手法の選択等についての解説。
  4. 間接的栄養分析
    データベース、手法、注意事項、限界等についての解説。
  5. 少量販売商品に対する免除制度に基づく栄養表示規則適用免除規定
    香港における年間販売量が30,000個を上回らない、同一バージョンの包装済み商品は、栄養表示の提供を免除されることについての解説。
  6. 食品の栄養表示作成の手順
    栄養表示作成の手順は、1)商品にすでに付けられている栄養表示あるいは栄養情報を検査する、2)栄養表示の情報が十分であるか、または情報が適切であるかを検査する、3)栄養表示の様式が適切であるかを検査する、4)栄養素の単位と値の四捨五入方法を検査する、5)強調表示が規定に適っているかを検査する、である。
  7. ケーススタディ
    具体的な事例を基に栄養表示について解説。

開催日時
2009年8月5日(水曜)

開催場所
香港中央図書館

主催
香港政府・ジェトロ香港共催

講師
食物安全中心 高級総監 譚志偉 氏
同 上級医師 關思禮 氏
同 科学主任 林伏波 氏
同 科学主任 廖珮珊 氏
同 科学主任 何國偉 氏
同 検査官 陳章浩 博士 他

参考資料