知的財産ニュース 科学研究への経費支出、中国と日本は増加、米国が減少傾向

2014年1月2日
出所: 新華網

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米医学誌「ニューイングランド·ジャーナル·オブ·メディシン」(最新号)に掲載された研究報告書によると、米国の科学研究費は2007~2012年に減少した。一方で中国と日本の経費はいずれも増加の流れを示し、アジアが世界の科学研究費全体に占める比率が6ポイント上昇した。

同報告書によると、米国の同5年間の年間科学研究経費は、1310億ドルから1190億ドルに減少した(実際の購買力に基づく)。同期の日本の科学研究費は90億ドル、中国は64億ドル増加した。全体的に見ると、米国は依然として世界一の科学研究大国であるが、アジアが世界の科学研究費に占める比率は18%から24%に上昇した。欧州は安定を維持し、約29%となった。

バイオ医学の研究を例とすると、米国の2007年時点の経費は世界の51%に達していたが、2012年には45%に低下した。

米国の科学研究費の減少は、公共部門の経費削減ではなく、産業界の投資の大幅な減少が主因だとみられる。バイオ医学専門家は、「これにより多くの研究プロジェクトがアジアに移る。アジアは人件費が割安で、政府からも資金援助が出るためだ。科学研究機関の設備とサービスも、よりフレキシブルになるだろう」と予想した。

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