知的財産ニュース 日産、中国で開発された自動車を全世界に普及へ

2014年4月28日
出所: 科技日報

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4月21日から29日にかけて開催された北京モーターショーで、日産は中国で開発したコンセプトカー「ラニア·コンセプト」を公開した。同モデルは、80年代生まれの若者のライフスタイルに合わせて開発し、日産デザインチャイナ(北京)と日産グローバルデザインセンターの協力の結果、生まれたものである。「伝統的な理念を突破した乗用車」と位置付けられ、日産としては初めて中国から世界に発表するコンセプトカーとなった。

日産の中国市場における重大な戦略調整とみられている。アンディ·パーマーCPLO(チーフプラニングオフィサー)は、「中国の80年代生まれの若者は日本人口の2倍、英国人口の4倍に相当する2億4000万人で、彼らの考えを重視しないのであれば、市場チャンスを失うだろう」との認識を示し、「中国で開発された自動車を全世界に普及させたい」と語った。

日産のブルーバードの血統を引き継いだ「ラニア·コンセプト」は中国のデザイナーが中国人消費者向けに開発した。パーマー氏と共に取材に応じた東風有限公司の関潤総裁は、日産は管理層の現地化を強化する必要があると指摘し、「ラニア·コンセプトは、現地開発、現地生産、現地管理を採用した例だ」と話した。

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