知的財産ニュース 中国の奇瑞汽車、印タタ・モーターズと提携、共同開発も視野に

2014年3月18日
出所: 新民網

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中国の自主ブランド車大手の奇瑞汽車は、年内のインド進出を予定している。インドの自動車最大手、タタ·モーターズによる市場調査に協力するため、奇瑞はすでに2世代目のSUV瑞虎(Tiggo)5をインドに輸出した。

奇瑞は2012年、インドのタタ自動車傘下の英ジャガー·ランドローバー(JLR)と折半出資の合弁会社を中国東部の江蘇省常熟市に設立した。合弁会社は研究開発センター、エンジン工場の建設に向け109億元を投資し、2014年末の生産開始を予定している。

低価格車が主力の奇瑞はJLRと組むことで、高級車市場、海外進出を図る。一方、高級車ブランド「ジャガー」と「ランド·ローバー」を持っているタタ·モーターズは核心的技術に欠けており、世界の一流自動車メーカーではない。インドで中産階級の増加や自動車市場の更なる開放に伴い、日本やアメリカの自動車ブランドがインド市場に殺到しており、タタ·モーターズは他社の力を借りて製品や技術向上を実現する必要がある。奇瑞は近年、次世代製品の開発に乗り出し、「艾瑞沢7」、「瑞虎(Tiggo)5」などのシリーズを有し、これらがタタ·モーターズと提携する切り札となった。

情報筋によると、タタ·モーターズは奇瑞汽車からの技術導入を視野に入れると共に、次世代研究開発プラットフォーム「X4」の建設にも着手している。

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