知的財産ニュース 独バイエルが漢方薬参入、中国伝統薬メーカー滇虹薬業を買収

2014年3月20日
出所: 新華網

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ドイツの化学·製薬大手のバイエルは19日、市販薬と漢方薬を扱う中国·雲南省の滇虹薬業集団とすでに株式譲渡契約を締結し、滇虹薬業の全株式を買収すると明らかにした。滇虹薬業の元トップによれば、買収金額は36億元にのぼる。

滇虹は中国の市販漢方薬の大手で、自社ブランド品をベトナム、ナイジェリアなどにも輸出し、2013年の売上高は1億2300万ユーロ。

中国の医薬品市場の半分ぐらいのシェアを占めている中国伝統薬分野には、これまで多国籍製薬会社があまり興味を示さなかった。しかし、ドイツをはじめとする一部のヨーロッパ系の製薬会社が、化学薬品で治療できない疾患に対し、中国の伝統的な生薬を利用したことに伴い、投資と開発の積極性は次第に高くなっている。今回、バイエルは中国の大衆薬市場が年7%伸びると見込み、漢方薬分野に進出する。

バイエル·ヘルスケア社のOlivier Brandicourt最高経営責任者(CEO)は「今回の買収により、当社は中国の市販薬業界で多国籍企業としてトップに立つこととなる」と述べた。バイエルの広報部によると、審査が通過すれば、双方は2014年下半期には買収取引が完了する。

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