知的財産ニュース 米フィスカーを買収した万向集団、「カルマ」の生産再開、R&Dの継続を発表

2014年3月10日
出所: 環球網

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このほど、財政危機に陥ったアメリカの次世代自動車開発·製造メーカー、フィスカーを1億4920万ドルで買収した、中国の自動車部品最大手万向集団は、年内に高級PHV「カルマ(Karma)」の生産を再開し、また第2車種の「アトランティック(Atlantic)」の研究開発も進めていくことを発表した。

フィスカーは米国でテスラ·モーターズに並ぶエコカー大手として知られるが、相次ぐリコール(回収·無償修理)や研究開発費の急増で経営不振に陥り、昨年11月に経営破綻していた。生産していた高級PHV「カルマ」は昨年7月から生産を停止している。

万向集団が買収後、2014年後半までにカルマの生産を委託しているヴァルメトオートモーティブ社での生産を再開すると発表した。また、フィスカー社が2010年にゼネラルモーターズから購入した米国内の工場で生産が行えるようにするという。将来的には、カルマを中国市場に投入する予定。

万向集団は1999年以降、クリーンエネルギー事業の研究開発に注力しており、中国最大の電気自動車部品サプライヤーの一つに数えられる。昨年、米バッテリー最大手のA123を買収したばかりで、一気に世界の電気自動車業界で有力な存在へと急浮上した。

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