知的財産ニュース 2014年に数々の外国基本特許は満期が迫る、黄金時代を迎える国内企業

2014年1月9日
出所: 国家知識産権戦略網

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国内製薬企業にとって、ネキシウムやバイアグラなど外国産の人気薬剤の特許権が今年満期を迎えることは、発展の黄金時代の到来を意味するだろう。統計によると、今年、世界で特許権の保護を失う医薬品の価値は400億ドルに達する。また、15年は560億ドルに、16年は310億ドルに達する見通し。特許の59%を米国が、19%をEUが、17%を日本がそれぞれ保有しているバイオ医薬業界であるが、後発医薬品が主流で特許という高い垣根に苦しめられてきた国内バイオ医薬産業は、その垣根を飛び越える絶好なチャンスを迎えた、と業界関係者がみている。

医薬品特許だけでなく、今年には最も機能的とされる3Dプリント技術「レーザー焼結法」に関する特許も期限切れとなる見込み。また、数百件の農薬特許も満期が迫っている。関連分野の国内企業に発展のチャンスがもたらされる。イノベーションへの影響について、中国社会科学院法学研究所の李順徳研究員は、「満期になった特許の利用は世界でみても一般的手法で、技術が立ち後れている企業の近道だ」と指摘した上、企業はそれを利用してイノベーションに取り組むべきだと強調した。

一方、ハイエンド後発薬を奨励する方針の国家食品薬品監督管理総局の関係責任者は、「世界水準の後発薬を生産できる国内企業は、イノベーションにも近づくだろう」との認識を示した。

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