知的財産ニュース 中国ではGUIが保護対象に、GUI意匠権第1号が誕生

2014年8月21日
出所: 中国知識産権資訊網

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中国のインターネットセキュリティ企業、奇虎360科技(Qihoo 360 Technology)は14日、中国第1号のGUI意匠「専利証明書」を朝陽知識産権快速維権センターを通じて受領した。これは中国が認定した最初のGUI意匠である。

「GUI」とは、グラフィカル·ユーザー·インターフェイス(Graphical User Interface)の略称で、ユーザーがコンピューターやスマートフォンなどのデバイスを操作する時のインターフェースのことを言う。基本的には「デスクトップ」「ウィンドウ」「メニュー」「アイコン」などの組み合わせから構成され、ユーザーが製品を識別するメイン手段の一つ。

この「GUI」は従来、通電状態で表示される図案であるため、意匠権付与の対象から外されていた。2014年5月1日より、中国国家知識産権局による「専利審査指南(審査基準)」の改正が施行され、意匠権の付与対象外だった「GUI」が、中国で意匠登録として認められるようになった。法改正が行われた後、中国のIT各社もさっそく自社の特許ポートフォリオの構築を始めた。インターネット大手の奇虎360は、GUI意匠を140件あまり出願しているという。

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