知的財産ニュース 米テスラ、商標権問題で中国の実業家と和解

2014年8月6日
出所: 中国知識産権資訊網

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米電気自動車のテスラ·モーターズと中国人実業家の占宝生氏が、「TESLA」の商標権をめぐっての紛争事件はこのほど、北京市第三中級人民法院(裁判所)の調停のもとで、和解が成立した。

米テスラ·モーターズは、2003年創業のEVベンチャー企業で中国へ展開·進出している。占宝生氏は2006年9月に商標局にテスラの英語名「TESLA」の商標登録を申請し、2009年6月に登録が認められた。昨年9月、テスラ社は占氏を著作権侵害、不正競争の理由で2件訴訟を提起し、それぞれ110万元と310万元の損害賠償を求めた。これを受け、占氏は今年6月、テスラ社を商標権侵害で提訴し、2390万元の損害賠償を求めている。

商標紛争事件を受理した北京市第三中級人民法院は、当事者双方の話し合いを進め、法律制度の説明などをして、和解を成立させた。占氏は「TESLA」の商標権の使用を放棄し、テスラも占氏への損害賠償請求を諦めた。ドメイン、商標権を含む一列の紛争事件は最終的には平和的、且つ円満に解決した。

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