知的財産ニュース ネガティブリスト制度を全国導入へ、国務院通達

2014年7月10日
出所: 中国高新技術産業導報

ipshow_BID_5138.html

8日、国務院は中国政府網(公式サイト)にて「市場の公正な競争の促進と市場の正常な秩序の維持に関する若干意見」(以下「意見」)を公表した。

「意見」では、2020年までに成熟した市場の監督管理体制を構築するという目標が掲げられ、公正な市場競争の促進に向けて、行政手続きの大幅な簡略化や地域保護主義·業界独占の打破、市場監督管理の強化、監督管理体制の改革などの政策が盛り込まれている。

「意見」はまた、企業に対する禁止·制限を示す「ネガティブリスト」制度を全国で導入することを明らかにした。上海市の自由貿易試験区(FTZ)で試験実施されている制度を全国に広げる形。

上海自貿区でのネガティブリストは外資が対象だったが、全国版は国有企業、民間企業、外資企業など全般が含まれる。ネガティブリストに入っていない業界、分野、業務に関しては平等に市場参入できると明記した。参入基準の透明度が上がることで、企業が判断しやすくなり、将来的には外資の中国市場への参入機会も増えると見られる。

本ページに関するお問合せ

ジェトロ・北京事務所 知的財産部
Tel:(+86)10-6528-2781(日本語可)
E-mail: PCB-IP@jetro.go.jp