知的財産ニュース 2億6000万人民元、動画再生ソフト快播(QVOD)の経営会社に過去最高の過料

2014年6月18日
出所: 広州日報

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深セン市市場監督管理局は18日、深セン市快播科技有限公司(以下、快播公司)に対し、著作権侵害による行政罰として2億6000万元(約41億6千万円)の過料を科す件について、公聴会を開催した。

公聴会において、深セン市市場監督管理局法規処の曽処長は「2億6000万元」に上る過去最高の過料金額の算定方法について説明を行った。曽処長によれば、深セン市市場監督管理局は今年3月より快播公司に対して著作権侵害の調査を始めた。その結果、「北京愛情物語」などのドラマ作品のネット伝播による快播公司の不法経営額が8671万6000元に上ることがわかった。8671万6000元の金額は侵害対象となる商品の市場中間価格により算定した。

中国の法律によれば、著作権害行為の不法経営額が5万元以上の場合、著作権行政管理部門は不法経営額の同額以上5倍以下の罰金を科すことができる。快播公司の侵害の経緯と主観的悪意などを総合的に考慮し、深セン市市場監督管理局は1~5倍の中間の3倍の過料を科すことを決定した。

今回の過料額は快播科技の2013年の営業収入である約3億元とほぼ同額となる。快播公司は「行政処罰公聴通知書」の受取りを拒否している。この処罰が告知どおり実行されるか、今後の進展が注目される。

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