知的財産ニュース 技術成果移転率は僅か10%、先進国を遥かに下回る

2013年12月23日
出所: 北京商報

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特許出願が増加しつつある一方、中国の技術成果の移転率が低いという課題が浮上している。「企業のイノベーションを奨励し、金融、税収、価格、知的財産権管理など政策の改善に努め、企業に用いられる財政支出の比例を高めなければならない」と、21日に開かれた「中国経済年会(2013ー2014)」で国家発展改革委員会の張暁強·副主任が指摘した。

張副主任によると、中国の技術成果の移転率は約10%で、先進国の40%を遥かに下回る。国内の大学、研究機構は基礎研究への投入を重視するが、市場ニーズの研究と技術成果普及への取り組みが足りなく、移転率が低いことに繋がった主な原因だと関係者が指摘している。

教育経費に比べて企業の研究開発を支援するための政府支出が少ないのも原因の1つとみられる。国家行政学院の関係者によると、政府の研究開発支出の中に、企業を支援するものは僅か15%であるのに対し、先進国ではこの比率が30%以上に達する。また、大企業の研究開発費の対売上高比は1%だけで、5%にも上る先進国の大企業との間に大きな格差が存在する。

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