知的財産ニュース シーメンスが上海にX線研究開発拠点を設立、広がる基礎医療市場に対応

2013年8月28日
出所: 経済日報

ipshow_BID_4036.html

シーメンス社が上海市で建設されていた研究開発拠点——「X線製品ビル」の竣工式が26日、中国医学協会の李洪山副会長や、上海市科学技術委員会の徐祖信副主任ら大勢の関係者の出席で行われた。

シーメンス東北アジアの呉文輝総裁は竣工式で「基礎医療は中国の医療改革の柱で、シーメンスにとっても成長分野だ」と表明した。

今回のX線製品ビルは、中国の基礎医療市場のニーズに対応するためのX線製品の研究開発拠点となる。シーメンスは現地化や中国での部品調達によってコストダウンを図り、より低価格の製品の開発を目指すという。

近年、中国医療体制改革に伴い、基礎医療の市場が拡大しつつあり、医療器械産業の成長率は25%と、世界平均の7%を大きく上回っている。外資系医療器械会社は、中国のハイエンド商品市場で優位性を確立してきたが、普及品市場の開拓にも乗り出している。シーメンスのライバルであるGE医療やフィリップスだけでなく、中国企業も基礎医療市場に積極的に入っている。

本ページに関するお問合せ

ジェトロ・北京事務所 知的財産部
Tel:(+86)10-6528-2781(日本語可)
E-mail: PCB-IP@jetro.go.jp