知的財産ニュース 独化学品大手BASF、アジア太平洋の地域戦略を発表、中国市場が重点

2013年6月6日
出所: 国際オンライン

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独化学品大手のBASFは4日香港で記者会見を開き、地域戦略として、2020年までにアジア太平洋地域で生産·研究開発施設の拡張などに100億ユーロを投じる計画を発表した。

BASF社副会長兼アジア太平洋地域担当取締役のマーティン·ブルーダーミュラー氏が4日、香港で明らかにしたところによると、BASFはアジア太平洋地域で年平均成長率6%、2020年まで年間売上高250億ユーロといった目標を設定した。

マーティン副会長は、中国政府の政策により、中国本土の競合企業がイノベーション能力を強化し競争力を増していると指摘した。激しい競争にさらされる中、同社は投資額のうち、約半分を中華圏に充てるという。2020年までに、BASFの全世界における研究開発活動のおよそ25%をアジア太平洋地域で行うとしている。また9000人の従業員新規雇用計画のうち、3500のポストを研究開発者の雇用に充てる計画も示した。

マーティン副会長は、アジア太平洋地域は今後10年の間で、大きな課題に直面する一方、化学業界において急成長を続ける市場でもあるとコメントした。また、BASFの強力なグローバル研究開発ネットワークのもと、アジア太平洋地域におけるイノベーションの可能性を大幅に向上させることで、全産業の顧客により良いサービスを提供していく抱負を語った。

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