知的財産ニュース 中国、「自動車製造の工場」から「イノベーションのセンター」へと変貌

2013年11月25日
出所: 第一財政日報

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「イノベーション型国家」作りを目指す中国は、外資系企業による研究開発(R&D)を誘致するため、設備輸入の税免除や財政資金による研究開発補助、知的財産権保護の強化などの政策を講じて、支援活動を強めている。その相乗効果で、中国は「自動車製造の中心」から「研究開発の中心」、そして「世界のイノベーションセンター」へ変貌しようとしている。

先日、北京で開かれた「中国自動車産業フォーラム」で、米コンサルティング会社のマッキンゼー·アンド·カンパニーの高旭氏は、グローバル自動車メーカーが中国に研究開発機関を立ち上げる動きが活発で、これら企業は5~10年間で、中国の研究開発機関を世界最先端の地位に高めようと考えていることを明らかにした。

グローバル企業が独自で研究開発機関を設置するだけでなく、合弁企業も研究開発を重視し始めている。高旭氏はこの動きを「製品の現地化を進めるためであり、政府の合弁企業に対する要求でもある」と述べた。

一方、中国の民間企業が海外へ研究開発機関を設置する動きも活発である。自前で研究開発を行うだけでなく、外部の力も借りると考えているようだ。吉利汽車が欧州ボルボ社の近くで立ち上げた研究開発センターは9月に開業した。ボルボの成熟した研究開発システムや人材を、吉利に生かすのが狙いだそうだ。

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