知的財産ニュース インテル中国研究院、個人用大気品質検知器の開発に注力

2013年8月12日
出所: 中国新聞網

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インテル研究室(中国)では、自分のいるオフィス、リビング、車内のPM2.5の濃度などの、大気品質に関するデータを正確に収集できる検知器の開発に注力している。

この検知器「Pervasive Air-Quality Monitoring」(PAM)の研究を担当しているのは、インテル中国研究院の姜小凡博士と、同氏が所属する「中国インテルモノのインターネット技術研究院」のチームだ。

L型の同検知器は、一酸化炭素やPM2.5の濃度といった大気品質データを収集するもので、その体積はジュースの瓶ほどと携帯に便利。携帯電話のデータ通信を通じて、クラウドプラットフォームに接続し、クラウド処理技術を通じてユーザー所在地の大気品質情報を反映できる。その精度は、3~5ppm(perts per million)単位で検知でき、既存検知器の精度を上回る。

情報によると、現在PM2.5などの指標を反映できる個人用大気品質検知器は、ほぼすべてが海外からの輸入品で、価格も3000元から5万元とまちまちだ。姜小凡氏のチームが開発した同製品のコストは200元前後である。

姜氏は、「我々のチームは技術面でさらなる改善を行う一方で、北京市環境保護·大気品質などの部門と積極的に意思疎通している。将来的には北京の市街地と郊外の電信柱に1000の測定地点を設け、電信柱のケーブルとクラウドプラットフォームを利用し、リアルタイムの環境モニタリングを実施する予定だ。北京の道路を、世界で最も密度の高い大気品質測定地点にする」と説明した。

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