知的財産ニュース パナソニック、家電製品の開発に3Dプリンター活用、コスト大幅削減

2013年8月12日
出所: 毎日経済新聞

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近年来、急速に広がっている3Dプリンターが研究·開発分野で革命を起こしている。日本の家電大手、パナソニックが今後、デジタル家電の開発過程を改め、試作品に樹脂を使い立体物が簡単に作れる「3Dプリンター」を全面的に使用すると発表した。3Dプリンター技術を導入することで、開発費の削減と開発効率向上を目指す考えだ。毎日経済新聞、環球時報などの国内メディアが報じた。

パナソニックによると、従来は白物家電の試作品などが中心だったが、より小型で複雑な形状が求められるデジタルカメラなどでも3Dプリンターを活用する。設計図のデータを読み込ませれば、自動で立体物を作成する3Dプリンターを使えば、これまで数週間かかる試作品の作成が、数時間から1日以内に完成する。コストも最大約5分の1程度に抑えられるという。

中国投資コンサルティング会社の賀在華·高級研究員が「毎日経済新聞」の取材を受ける際に、「パナソニックのこの動きは、製造業革命の導火線になるかもしれない」と語った。賀氏によると、パナソニックの本格導入は、他のメーカーにも影響を与えそうだ。3Dプリント技術は現在市場の中でまだ普及していなく、芽生えの段階だ。パナソニックが真っ先にこのハイテク技術を試みて、効果的にコストを抑えたことを受け、将来3D技術を導入する企業がますます増えるだろう。賀氏によると、2012年の中国国内の3Dプリンターの市場規模は約5億元、日本市場よりやや小さい。一部の国内企業は3Dプリンター技術の導入の試みを始めたが、まだ大きな成果は現れていない。

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