知的財産ニュース 河南省メーカーの「中国版バイアグラ」が臨床資格を獲得、価格は米国製の25%

2013年7月11日
出所: 大河網

ipshow_BID_3829.html

中国河南省の国有薬品メーカー、河南天方薬業が10日、自社が開発した勃起不全(ED)治療薬が国家食品薬品監督管理総局から臨床研究の承認を得たと発表した。ED治療薬と言えば米ファイザーの「バイアグラ」が世界市場を独占している状態だが、河南天方薬業は「中国版バイアグラ」によってこの市場に切り込む。 

米ファイザー製の「バイアグラ」は、2012年の中国市場売上が10億元に達したといわれる。一方、「バイアグラ」の物質特許は2014年に中国で期限満了する。この莫大な市場をねらい、国内の製薬会社は相次いでバイアグラのジェネリック(後発医薬品)を投入、あるいは準備中だ。

中国では新薬が発売されるまでには通常、臨床研究に2~3年かかっており、「中国版バイアグラ」は3年後にも発売される可能性がある。

価格は公表されていないが、1粒30元程度になると予想されている。現在の中国国内でのバイアグラの価格は1粒128元で、価格競争力は大きい。河南天方薬業が発売にこぎつければ、ファイザーにとって大きな脅威となる。

本ページに関するお問合せ

ジェトロ・北京事務所 知的財産部
Tel:(+86)10-6528-2781(日本語可)
E-mail: PCB-IP@jetro.go.jp