知的財産ニュース 中国科学院と米ゼネラル・アトミックス、「人工太陽」共同実験に成功

2013年9月16日
出所: 新華網

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中国が開発した世界をリードする新世代の熱核融合実験装置、「人工太陽」EAST(Experimental Advanced Superconducting Tokamak)はこのほど、米ゼネラル·アトミックス社のトカマク実験装置DIII-Dとの初の共同実験に成功した。同研究院傘下の合肥物質科学研究院の関係者が11日、明らかにした。

今回の実験は、DIII-Dの不等角投影加熱と電流駆動能力を利用したEAST実験条件のシミュレートが目的だ。実験により、ブートストラップ電流と非誘導電流のみを採用したトカマクの高性能安定運行の可能性が検証された。

米国、フランスなどが1980年代に発足したITER(国際協力によって核融合エネルギーの実現性を研究するための実験施設)計画の参加国である中国は、世界初の超電導核融合実験装置、EASTを独自に設計、製造した。ゼネラル·アトミックスとの今回の提携を通じ、中国科学院プラズマ物理研究所の研究者はDIII-DでEASTの実験条件をシミュレートし、EASTとの同等回転トルクへの注入に成功した。

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