知的財産ニュース 中国の専門技術者が増加、背景に中国政府の優遇策

2013年4月2日
出所: 東方網

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ここ数年、国内の専門技術者が増加し、母国に帰国する中国系技術者も増え、「留学生創業パーク」などでグループで起業する傾向をみせている。中国政府による優遇策の影響が大きいとみられる。西安市で開かれている全国専門技術人材業務座談会でわかった。

人力資源·社会保障部の統計によれば、過去5年間で、全国の専門技術者が約860万人、海外帰国者が約80万人、ポストドクター研究員が約5万人増加した。現在の専門技術者は計5550万4000人に、中国科学院·中国工程院の院士は約1500人に、突出した貢献を成し遂げた中年·青年専門家は約5200人に、政府特殊手当を支給されている専門家は16万7000人に、「百千万人材プロジェクト」国家級人選の入選者は約4100人に達している。

中国政府は資金面などから、技術者の起業を支える様々な政策を打ち出している。以前は煩雑極まりなかった起業のための行政手続も、沿海部を中心に簡素化された。このため、帰国者数は近年ピークを迎えている。以前は起業といえば個人戦だったが、現在は帰国者がそれぞれ研究開発や管理など得意分野で協力し合う傾向があり、起業が成功する確率が上がっているという。

人力資源·社会保障部王暁初副部長は座談会で、「現在全国には約260の留学生創業パーク、4832の博士後研究員流動ステーション·業務ステーション、40の国家級専門技術者継続教育拠点がある。中国政府は留学生帰国の業務を強化し、さらに中国の人材競争力を高めていく」と抱負を語った。

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