知的財産ニュース EPO長官:単一効特許制度で中国企業のEU特許出願も便利に

2013年11月28日
出所: 国際オンラインライン

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欧州特許庁(EPO)のバティステリ長官は11月26日、中国国際ラジオ放送局から取材を受け、知的財産権分野で中国が収めた実績を評価するとともに同庁が導入予定の単一効特許制度について「手続が一層簡素化され、中国企業のEUでの特許出願も便利になるだろう」と語った。

EPOが今年3月公表したデータによると、中興通訊がEPOの特許出願ランキングでTOP10入りした初の中国企業となり、1184件を出願した。「中国による知的財産権、イノベーション促進の取り組みで、イノベーション意識と能力を備える多数の企業が育成された」とバティステリ長官が評価した。

バティステリ長官はまた、EPOが進めている単一効特許制度に言及し、EUの特許出願手続と管理体制の統一を狙う同制度は欧州進出を目指す中国企業にも恩恵が及ぶとの認識を示した。「EPOで登録した特許はEUの全範囲で保護を受け、コストも70%低減する。また、単一訴訟体制の確立で法的環境もより安定的なものとなる」と長官が語った。

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