知的財産ニュース 中西部地区、特許分野に深刻な人材不足、革新に支障をきたす

2013年8月26日
出所: 科技日報

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知的財産権活動に尽力している中国中西部地区は、深刻な人材不足に悩んでいる。人材問題が同地区の科学技術の革新と成果移転をきたす要因になっている。

湖南省知識産権局の陳仲伯局長によると、同局は近年、全力を尽くして知的財産権人材の育成に取り組んできたが、元々不足していることに加えて流失が深刻化し、人材欠乏は依然として深刻な課題だ。企業には願書の作成、特許検索、特許訴訟に堪能の担当者は極まれであり、研究者の多くも特許意識に欠けている。過去5年間、中南大学や湖南大学などの研究者による特許出願のうち、出願日前に論文を発表してしまったため、自分の論文が引用され拒絶されたものは少なからず存在し、「せっかくの研究成果なのに、保護を受けることができなかったのだ」と陳局長が語った。

中国の特許分野の人材は北京、上海、広州に集中している。数年前に西部地区で専利代理人(弁理士)がいない省もあったという。人材の供給·需要の関係は現地の経済、社会の発展状況を反映し、科学技術の発展に影響を与えるもので、科学技術の革新をますます重視するようになる中西部地区では人材不足が支障をきたす要因の1つだと有識者が指摘している。

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