知的財産ニュース 「遼寧省専利条例」、発明創造を促す4つの奨励策を取り込む

2013年8月7日
出所: 法制日報

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遼寧省第12期人民代表大会常務委員会がこのほど開いた第3回会議で審議された「遼寧省専利条例(草案)」には、発明創造を奨励するための4つの施策が取り込まれた。

遼寧省の昨年の特許出願は1万9740件で、出願件数ランキングで7番目に多い省(自治区、直轄市を含む)となったが、登録件数は11位の3966件。「発明創造の質の向上が待たれる」と省知識産権局の胡権林局長が指摘した。草案の第2章に、1. 特許権出願·維持の費用を補助する政府基金の設立 2. 中国専利賞、遼寧省専利賞の受賞者への報奨金 3. 職務発明者への報奨金 4. 財政資金の支援を受けた発明創造をめぐる出願権、特許権が発明者に帰属すること――の4施策が盛り込まれている。

一方、遼寧省の昨年末時点の専利実施率は20%で、全国平均レベルの22%を下回っているほか、「遼寧省知的財産権戦略綱要」に掲げられている25%の目標に比べても大きな差が存在する。専利技術の効果的活用を目指し、同草案にはまた、利子補助や融資担保、産学研協力の展開を奨励する旨の内容が取り込まれた。

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