知的財産ニュース 政協委員、大学の特許文献検索コース開設を提案

2013年3月14日
出所: 光明網

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「特許文献に95%以上のイノベーション成果が含まれる。発明創造の約7割は特許文献だけに記載されている」。全国政治協商会議委員で、上海市の副市長を務める九三学社中央の趙雯副主席が世界知的所有権機関の統計データを引用し、特許文献の活用を呼びかけている。

趙委員は先日開かれた政治協商会議全国大会で「大学の特許文献検索·活用の教育の強化に関する提案」を提出した。「特許文献を活用すれば、60%の研究開発周期、40%の研究開発費を節約できる」と趙氏は語る。一方、大学で特許文献検索能力の育成は重視されておらず、大多数の学生は受講したことがなく、大学院生でも特許文献を利用する人が少ないのが現状だと指摘。

特許文献の検索·利用に関する教育水準が低い原因として、趙氏は「重視しない」と「教員不足」を挙げている。さらに、特許文献の検索·利用を理工系の重要コースに位置付け、教育大綱と教育計画に盛り込み、大学の段階から技術者の能力養成を重視しなければならないとの考えを示した。

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