知的財産ニュース 人気漢方薬「阿膠」に偽造品が出回る、広東省警察当局が摘発を実施

2013年7月9日
出所: 広州日報

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「阿膠」は中国古くから伝えられる漢方薬で、2500年前の書物「五十二病方」にも記載があった。もともとはロバの皮を煮出して作ったゼラチンで、ロバ皮膠とも呼ばれる。血液機能を高める効果があり、免疫力向上と美容に効くとして今でも高い人気を誇る。 

しかし、今やニセの阿膠製造は中国で大きな広がりを見せている。広東省茂名市警察の薬品監督管理部門は先日、高級漢方薬の偽造品を生産販売していた犯罪集団を一斉摘発した。偽造していた漢方薬「東阿阿膠」や「新開河参」などの価格は2100万元相当に達する。

山東省東阿阿膠有限会社の秦玉峰総裁は、供給が需要に追いつかない結果としての偽造阿膠の氾濫を嘆く。秦総裁によると阿膠が持つ免疫力向上などの効能が消費者に受け入れられるに伴って、市場規模は毎年30%伸びているが、原材料のロバの皮不足により、牛や馬の皮などを使い偽造品を販売する闇業者が後を絶たないという。

秦総裁は、インターネット商店にはこれら偽造品があふれているとして、「健康を損なう恐れがあるので、偽物を服用すべきでない」と警告した。

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