知的財産ニュース 北京市の知的財産権犯罪に6つの特徴、市検査院の検察官が指摘

2013年4月20日
出所: 中国網

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「知的財産権侵害の犯罪に、1. 共同犯罪が多い、2. 特定地域に多発、3. 巧妙な手口、4. 商標権侵害が多い、5. 国内外の知名ブランドに係わるものが多い、6. サイバー犯罪が増加――の6つの特徴がみられる」。北京市検察院の趙峰検察官が指摘した。

2008年から2012年の5年間に北京市の各検察機関は878件の知的財産権犯罪事件で容疑者1363人を逮捕し、1533件で容疑者2163人を起訴した。趙峰検察官によると、いままで摘発した知的財産権犯罪事件には個人(自然人)による犯罪が多く、しかも同郷や家族による共同犯罪が多数を占める。犯罪発生地は主に経済発達地域で、容疑者は一般住居を借りたり刑事処罰を逃れるため会社の名義を取得したりするなど巧妙な犯罪手口をとるほか、先進的な設備·技術を導入して本物そっくりの偽物を製造しているという。

権利侵害の対象からみると、商標権侵害が最も多く、およそ8割を占める。国内外の知名ブランドの被害は特に深刻だった。また、効果的な監視管理が不足するため、インターネットを利用した偽物販売が多発しており、権利侵害の「極度被災地」となっているという。

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