日本からの輸出に関する制度 調味料の輸入規制、輸入手続き

品目の定義

本ページで定義する調味料のHSコード

0904:コショウ、トウガラシ(乾燥し、粉砕したもの)
0905:バニラ豆
0906:桂皮およびシンナモンツリーの花
2103:ソース、ソース用の調製品、混合調味料、マスタードの粉およびミールならびに調製したマスタード
(醤油、トマトソース、からし粉、うま味調味料、マヨネーズ、料理酒などを含む)
2209:酢および醋酸を用いて製造した酢の代用品

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中国の輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2020年7月

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、新潟県(米を除く)、長野県(10都県)で生産された食品(調味料を含む)は輸入停止中です。10都県以外で生産された調味料については、政府作成の産地証明書が要求されます。詳細は農林水産省のウェブサイト「中国による日本産食品の輸出に係る原発関連の規制について」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを確認してください。

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2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2020年7月

「食品安全法」第96条により、日本の食品輸出事業者または代行業者は、食品を輸出する前に、中国国家出入国検査検疫機関(税関総署)に届出を行わなければなりません。また、中国に食品を輸出する日本の食品生産企業は、税関総署への登録申請を行わなければなりません。

輸出事業者または代行業者による届出

「輸入食品輸出入事業者届出管理規定」第4条、第5条によると、食品の輸出にあたり、国外の輸出事業者または代行業者は、税関総署に届出を行わなければなりません。届出を行うにあたり、「互联网+海关」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて、次の資料を提出します。なお、提出する資料の真実性に責任を負わなければなりません。

  1. 届出書(企業情報、生産・販売する食品の種類および中国の取引パートナーの情報および誓約書を含む)
  2. 輸出事業者または代行業者の名称、国または地域、住所、担当者名および電話番号、生産・販売する食品の種類、届出書の記入者情報および電話番号など

食品生産企業による登録

中国に食品を輸出する国外の生産、加工、保管企業は、「輸入食品国外生産企業登録管理規定」に沿って登録申請を行いますが、すべての企業が登録申請を行う必要があるわけではありません。「輸入食品国外生産企業登録実施目録」に含まれる商品(現時点では、肉類、水産物、乳・乳製品およびツバメの巣類の製品)を取り扱っている企業のみ登録申請を行う必要があります。調味料全般は調査時点(2020年6月)では「輸入食品国外生産企業登録実施目録」の対象外です。
なお、実務においては、前述の4品目以外の製品の生産企業も登録を行っている状況が存在します。これについて、北京税関に照会したところ、「前述の4品目以外の製品について生産企業の登録を義務づけているわけではない。登録申請しても申請しなくてもどちらでもよい」との回答が得られました。同登録を申請する場合、関連リンクの「輸入食品・化粧品の輸出入事業者届出システム」のうち、「海外製造施設の記録システム(Information Recording System for Manufacturer Overseas)」から実施します。

輸出に必要な書類

食品は、輸入通関手続き時に、産地証明書、商品検査報告書、成分分析報告書、衛生証明書(自由販売証明書)などの書類を提出しなければならないため、事前に準備しておく必要があります。商品検査報告書、成分分析報告書、衛生証明書(自由販売証明書)について、中国における現行の法令および各種規定において提出を義務づける規定はありませんが、貿易実務において提出が求められています。詳細は通関代理業者および輸入事業者と相談してください。

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3. 動植物検疫の有無

調査時点:2020年7月

スパイスは植物源性調味料であるため、輸出する前に動植物検疫を受ける必要があります。輸出する商品が植物源性調味料に該当するか否かは、中国税関総署のウェブサイトに掲載されている「評価審査要求に合致する、従来の貿易相手国または地域からの中国向けに輸出する食品リスト」を確認してください。

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中国の食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2020年7月

醤油

「食品安全国家標準醤油」(GB2717-2018)には、醤油の分類、各種指標に関する要求(原料の要求、官能評価の要求、理化学的要求、微生物上限値)、食品添加物などについて定めています。そのうち、醤油の理化学指標について次のように定めています。

醤油の理化学指標
項目 指標
アミノ態窒素/(g/100ml ) ≧0.4

ケチャップ

「農業業界標準 ケチャップ」(NY/T 956-2006)には、ケチャップの分類、各種指標に関する要求(原料、加工企業、官能評価、衛生標準)、前述の指標の試験方法、商品の検査規則、表示ラベル、容器・包装、輸送および保管について詳細に定めています。うち、ケチャップ製品の理化学指標について次のように定めています。

ケチャップ製品の理化学指標
項目 指標
正味含有量の公差 金属製筒型容器の缶詰ケチャップは国家標準「缶詰ケチャップ(GB/T 14215-2008)」の規定に従う
ドラム缶容器のケチャップの場合、各包装物品の公差は±0.5%とし、抜き取り検査用試料の平均正味含有量は、表示正味含有量の平均値を下回らない。
可溶性固形物含有量低濃度 各包装物品の測定値は22%を下回らない。各回平均値は24%を下回らない。
可溶性固形物含有量高濃度 各包装物品の測定値は26%を下回らない。各回平均値は28%を下回らない。
トマト100gあたりのリコピン含有量(mg)低濃度 ≧20
トマト100gあたりのリコピン含有量(mg)高濃度 ≧35
pH 4.0~4.5

うま味調味料

「食品安全国家標準 うま味調味料」(GB2720-2015)には、うま味調味料の製品に関する要求事項(原料、官能評価、理化学指標、汚染物質上限値、食品添加物)などについて定めています。うち、うま味調味料の理化学指標については次のとおりです。

うま味調味料の理化学指標
項目 指標 検査方法
グルタミン酸ナトリウム(無水物換算値)
うま味調味料 ≧99.0 GB 5009.43
加塩うま味調味料 ≧80.0
ヌクレオチド系呈味成分配合うま味調味料 ≧97.0

食酢

「食品安全国家標準 食酢」(GB2719-2018)には、食酢の定義、製品に関する要求事項(原料、官能評価、理化学指標、汚染物質上限値、真菌毒素上限値、微生物上限値、食品添加物および食品栄養強化剤)、容器包装などについて定めています。うち、食酢の理化学指標については次のとおりです。

食酢の理化学指標
項目 指標 検査方法
総酸(酢酸)/(g/100ml)
食酢 ≧3.5 GB 5009.41
甘酢 ≧2.5

酒類調味料

「国内貿易業界標準 酒類調味料」(SB/T10416-2007)には、料理酒の定義、各種要求事項(原料・副材料、官能評価、理化学指標、衛生指標など)について定めています。うち、料理酒の理化学指標については次のとおりです。

料理酒の理化学指標
項目 指標
アルコール度数 (20℃)/% vol ≧10.0
アミノ態窒素(窒素換算値)/(g/L) ≧0.2
総酸(乳酸換算値)/(g/L) ≦5.0
食塩(塩化ナトリウム換算値)/(g/L) ≧10.0
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2. 残留農薬・動物用医薬品

調査時点:2020年7月

調味料に限らず、食品における残留農薬の上限値については「食品安全国家標準 食品中農薬最大残留上限値」(GB 2763-2019)に規定されています。

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3. 重金属および汚染物質

調査時点:2020年7月

調味料における重金属および汚染物質の最大上限値について規定する国家標準として、「食品安全国家標準 食品中汚染物上限値」(GB2762-2017)があります。

調味料の汚染物質上限値
重金属および汚染物質 品目 上限値( mg/kg ) 測定方法
調味料(食塩、香辛料類を除く) 1.0mg/kg GB 5009.12-2017
総ヒ素 調味料(魚介類系調味料、海藻類系調味料および香辛料類を除く) 0.5mg/kg GB5009.11
3-クロロ-1,2-プロパンジオール(酸化水分解植物性たんぱくを含む場合のみ) 液状調味料 0.4mg/kg GB5009.191
固形状調味料 1.0mg/kg

「食品安全国家標準 醤油」(GB2717-2018)によると、醤油製品の微生物基準は次のとおり定められています。

醤油製品の微生物基準
項目 m M
一般生菌数/(CFU/ml) 5×103 5×104
大腸菌群/(CFU/ml) 10 102

「農業業界標準 ケチャップ」(NY/T 956-2006)によると、ケチャップ製品の衛生指標は次のとおり定められています。

ケチャップ製品の衛生指標
項目 指標
総ヒ素(As)、mg/kg ≦0.2
鉛(Pb)、mg/kg ≦1.0
銅(Cu)、mg/kg ≦5
スズ(Sn)、mg/kg ≦200
亜硝酸塩、mg/kg ≦4
カビ計数(%視野) ≦65
微生物 缶詰食品商業的無菌の要求(※)に適合する

「食品安全国家標準 食酢」(GB2719-2018)によると、食酢の微生物基準について次のとおり定められています。

食酢の微生物基準
項目 上限値m 上限値M 検査方法
一般生菌数/(CFU/ml) 103 104 GB 4789.2
大腸菌群/(CFU/ml) 10 102 GB 4789.3(プレート計数法)

「国内貿易業界標準 酒類調味料」(SB/T10416-2007)に基づき、料理酒の一般生菌数、大腸菌群、病原菌、鉛、ホルムアルデヒド、二酸化硫黄の指標は「醸造酒およびその混成酒」(GB 2758-2012)の規定に合致しなければなりません。

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4. 食品添加物

調査時点:2020年7月

調味料に限らず、食品の成分として使用できる添加物は、主に国家衛生行政機関が公布した「食品安全国家標準 食品添加物使用標準」(GB2760-2014)に規定されています。 「食品安全国家標準 食酢」(GB2719-2018)によると、氷酢酸を食酢に添加してはなりません。

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5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2020年7月

中国に輸入される調味料の包装材は食品安全国家標準に適合したものでなければなりません。

食品安全国家標準については、「食品安全国家標準 食品接触材および製品用添加物使用標準」(GB9685-2016)、「食品安全国家標準 食品接触材および製品の汎用的安全要求」(GB 4806.1-2016)などの主要な標準が適用されます。

また、包装材の材質に応じて「食品安全国家標準 食品接触用プラスチック樹脂」(GB 4806.6-2016)などの各標準が適用されます。調味料を含む輸入食品の包装および輸送手段については、「輸出入食品安全管理弁法」の規定による安全衛生の要求を満たさなければなりません。

「農業業界標準 ケチャップ」(NY/T 956-2006)に基づき、金属製筒型容器の缶詰ケチャップの包装加工は、国家標準「缶詰ケチャップ」(GB/T14215-2008)を参考するものとし、ドラム缶容器のケチャップは、国家標準「包装容器ドラム缶」(GB/T 325.1-2018)中の「200Lオープンドラム缶」の関連規定を適用し、ドラム缶内装袋は国家標準「包装用プラスチックラミネートフィルム・パウチ-Dry lamination and extrusion lamination」(GB/T10004-2008)の規定を適用します。

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6. ラベル表示

調査時点:2020年7月

「食品安全法」第97条により、中国に輸出する包装済み食品および食品添加物には、中国語の表示ラベルを貼付しなければなりません。「食品安全国家標準包装済み食品表示ラベル通則」(GB 7718-2011)によると、輸入する調味料製品には、次の内容を表示したラベルを貼付しなければなりません。

  1. 名称
  2. 原産国および地域
  3. 輸入事業者(代行業者、輸入事業者または販売代理店)の名称、住所および連絡先
  4. 製造日、賞味期限、保存方法
  5. 正味含有量および規格
  6. 成分または原材料リスト
  7. 食品生産許可証番号(中国で生産の場合)
  8. 表示ラベル届出番号(2019年10月1日より記載不要となりました)
  9. 製品標準コード
  10. 品質等級、加工技術(当該食品の関連標準が食品品質等級、加工技術の明記を要求する場合)
  11. その他表示すべき内容(照射食品、遺伝子組換食品、栄養成分、品質等級など)
  12. アレルゲン

なお、輸入品については、「輸出入包装済み食品表示ラベル検査監督管理関連事項の公告」に基づき、2019年10月1日以降、初めて輸入する場合の表示ラベル届出制度が取り消されたため、8.「表示ラベル届出番号」の記載は不要となりました。

アレルゲン

「食品安全国家標準 包装済み食品表示ラベル通則」(GB7718-2011)には、次の食品およびその製品はアレルギーを誘発する可能性があると定められています。そのため、次の品目を原材料として使用する場合は、原材料表示上、容易に判別できる名称を用いて表示する、または原材料名欄の近くにアレルギーに関する注意喚起を表示することが推奨されています。

  1. グルテンが含まれる穀物およびその製品(小麦、ライ麦、大麦、オート麦、スペルト小麦またはそれらの種の交配種)
  2. 甲殻類およびその製品(えび、ザリガニおよびかになど)
  3. 魚類およびその製品
  4. 卵類およびその製品
  5. 落花生およびその製品
  6. 大豆およびその製品
  7. 乳および乳製品(乳糖を含む)
  8. 種実類およびその核果製品

加工過程において前述の食品またはその製品が混入する可能性がある場合も、原材料名欄の近くに注意喚起を表示することが推奨されています。
ラベルの検査については、「輸入手続き」の「2.輸入時の検査」を参照してください。

栄養成分

「食品安全国家標準包装済み食品栄養表示ラベル通則」(GB28050-2011)は、包装済み食品の表示ラベル上の栄養情報の記載方法(義務表示事項、任意表示事項および栄養成分の表示方法など)について定めています。その中でも、次に挙げるものは義務表示の事項となります。

  1. 熱量、主要栄養素の含有量およびその栄養素摂取目安量(NRV)に対する割合。
  2. 熱量および主要栄養素以外のその他栄養成分について栄養強調表示または栄養成分機能強調表示を行う場合、栄養成分表において当該栄養成分の含有量およびその栄養素摂取目安量(NRV)に対する割合を表示しなければなりません。
  3. 栄養強化剤を使用した包装済み食品は、前述1の要求のほか、栄養成分表において強化剤添加後の食品における当該栄養成分の含有量およびその栄養素摂取目安量(NRV)に対する割合を表示する必要があります。
  4. 完全水素添加油脂および(または)部分水素添加油脂が食品副原料に含まれる、または生産において使われている場合、栄養成分表においてトランス脂肪(酸)の含有量も表示しなければなりません。
  5. 前述について栄養素摂取目安量(NRV)が定められていない栄養成分は、含有量のみを表示すれば良い。

栄養素摂取目安量(NRV)は、本基準の附録Aを参照してください。
「食品安全国家標準 食酢」(GB2719-2018)に基づき、包装済み食酢の表示ラベルには総酸含有量を表示し、また「食酢」か「甘酢」かを明確に表記する必要があります。

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7. その他

調査時点:2020年7月

なし